絶対正義を権限譲渡する
生まれてから
昨日まで
ずっと私の中で
絶対的に正しく
絶対的に正義で
何よりも大切にして
自分が生きる糧にしていたこと
「美しい」ということ
正しいことの根拠
比較する時の理由
そして
自分のセンスの良さの証明
それはただの
私のプライドであり
エゴだったのだと知る
ここで私が言っている「美しさ」は
視覚的なもの
目に見える美しさ
「人は見た目が9割」
そんなベストセラーがあるほど
視覚からの情報は絶大だ
兵器と軍服についての考察の投稿が
SNSで流れてきた
男の子なら誰しも憧れる
戦車や武器の話
そんなプラモデルを作ったという
懐かしい昔話
第一次世界大戦からの流れで
機能美を追求したデザインは
今もなお人々を魅了する
軍服も同じで
ドラマで身につけた役者さんは
着るだけで心持ちが変わるという
体験をしたそうだ
確かにデザインが素晴らしい「機能美」は
心惹かれるものがある
戦意や団結や意図されるものが
その背後にあっても
私の中にも「美」を通じて
集団の中に引き込まれるものがあり
美に対する魅力と
背後にある意図に葛藤することに
ようやく気付いた
葛藤があるのは
どちらかだけを選択したいのに
どちらかだけを選べなくて
両方は選択できないから
ゼロか100か
決めないといけないから
逆にゼロという選択があるのなら
私の人生になくてもよいのは
いや
ゼロを願うのは「戦争」の存在だと
はっきりと決めた
だからもうひとつゼロになった
目に見える「美」に
絶対の価値を持たせるのは終わり
本当に自分を明け渡すのは
自分の内側からくる感覚
頭についている
2つの目から入る情報は
あまりにも強烈で深く心を揺さぶるけれど
それに惑わされることなく
どれだけ冷静に
そして思いやりをもって
自分の中心と繋がって生きていくかに
シフトしていくことにする
少しずつでも
自分自身の権限譲渡をしようと思う
ゴールデンウイークに突入して
明日から5月
なぜか毎日寒い日が続く