身体の癖 本来の自分

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思いもよらぬ展開で

スタジオパフォーマンスとして

に出させていただくことになった

 

今まで月1回くらいのペースで

レッスンしていた

バリ舞踊がベースになっている動きを

反復練習している

 

気付いたのは

私は「左利き」だということ

 

もちろん今まで

自分は左利きとは知っていた

けれどはっきりと確信を持って

生まれつき左利きであると

言えるようになった

 

なぜかというと

 

あきらかに

指の動きのコントロール

左手の方が良いのだ

 

 意識して動かせるのは

右手の方だと感じるのに

振付の動きのコピーの精度がよいのは

左手なのだ

 

わたしの身体の中で一番

繊細に動きある意味

一番道具を使う「手」

本来の力を発揮できない方を

敢えて使っていたのかも知れない

 

 

さいころ両親は

私が左手でつかんだスプーンを

何度も何度も

その手から取り上げて

右手に握らせたそうだ

 

「女の子だから左利きはみっともない」

 

文字を書くとき

ご飯を食べるとき

 

毎日の人前で目立つ動作を

徹底的に矯正されたようだ

 

6歳ではじめたピアノ

 

先生からは

「あなたの演奏はきたないから、きらい」

 

と言われて落ち込んだことがある

しばらく

先生は私のピアノが気に入らないようだった

 

「ようやく、あなたも弾き方がわかってきたわね」

と言われたのは中学に入ってからだった

そのころ初めて

先生が私のピアノを嫌いだと言ったのは

伴奏の音量が

メロディよりも大きく

音楽としてアンバランスだったからだと

今なら分かる

 

メロディを奏でる右手の力が

伴奏を弾く左手の力より

弱いせいだった

 

自分の利き手の力が

もう片方の手よりも

強いのを分かっていなかったのだ

 

自分の身体の特性を

うっすらと自覚したのは

13歳くらいのころ

 

本来の自分の利き手でない手で

毎日の生活をしていることに

根拠がない違和感を感じていた

 

その頃から

左手で文字を書く練習を

始めたりしていた

 

良く使う「手」によって

何が変わるというのか

分からない

 

ただ

「自分の身体を使いこなす」

ということについて

平常ではいられないのは

確かだ

 

どうでもいい

とは

どうしても思えない

 

だから、ダンサーでも

アスリートでもないけれど

ずっと身体を動かすことに

こだわるのだろう