さかなの動き

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気づいたら
途中で休んだ期間も入れて
30年以上細く長く続けたバレエ
お世辞にも優雅な動きにならない

下半身はとても鍛えられたと思う

思えばひたすら息を止めて
ウエイトトレーニングみたいな
バーレッスンだったから

力を入れて固めて使って
鏡に映る自分の太ももが
クラスの始めたときから30分くらいで
明らかに太くなっていて
がっかりする事が続いた

すんなり細い足の人に憧れて
使い方を知ろうと躍起になった

背中が硬くて
脚が後ろに上がらない

クラスが終わると
なぜか足首が痛い
ひどい外反母趾

今なら理由がよく分かる


認定資格のクラスが進むにつれ
呼吸を忘れて
動いていることにようやく気づいて

自分の肋骨のあたりが
ものすごく稼働していないと
分かった


背中が固いのは知っていたのに
肋骨=胸骨(胸周り)が固いのに
全く自覚がなかった


人間の身体は立体

それなのに
私のイメージの中で
自分の身体は
正面と背面しかなくて
全く厚みがないままだった

実際板のように固い背中では
身体を反らせるために
顎を上げるしかなかったし
動かす事ができるのは首と腰
肝心の「背中」は真っ直ぐなまま

実は
胸骨(胸周り)を動かすなんて
同じ人間のすることかと
思っていた

資格認定のクラスの中で
右側の肋骨の形が変わった
凹んでいたのが立体的になった
10日後のリハーサル中に
左側の肋骨が
自分の中で湿った音を立てたあと
稼働域が広くなった

気になって写真をとると
背中の左右差が少しマシになっていた


背骨の動きは背中を反らすだけでなく
蛇のように左右にくねらせる
魚が泳ぐように動かす動き
それが出来てはじめて
身体全体が連動して動く

ようやく私の身体はパーツが繋がって
動かすことができる準備を
はじめたのかも知れない

自分の身体の稼働と
自分の身体のイメージが
ぴったり一致していることに驚いた

身体と意識は深く繋がっている
レーニングで身体が変わるたび
それを痛感する