出口なし

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週末に

シス・カンパニー公演

ジャン・ポール・サルトル作の

「出口なし」を見た

 

作品自体は作者で分かるようフランス哲学の世界

脚本だけ読めといわれたら

一生読みたくないと思っただろう

哲学的理屈だらけの文字が並び

それすら記号に見えてきて

1ページも読み進めない

恐ろしい資料に感じると思う

 

3名のメイン出演者は

大竹しのぶ多部未華子段田安則

なぜか爆笑で終わった

 

ものすごいベテラン2人に対し

多部未華子の透けて見える

ブラックさ加減がとても良かった

(もちろん役どころのこと)

 

大竹しのぶが昔弁論部だったという記事を思い出し

とても納得してしまった

(役どころだから、関係ないけど)

 

芝居は脚本・演出・舞台などで

虚構の世界を作り上げ

そこに実在しないものが存在し

観客はそこに進んで参加するものだと

私は思っている

 

役者自体は空っぽで

役を演じるひとつの要素だと思っている

 

空っぽのはずの役者だが

その役者の実物そのものも

やはり何らかの影響を及ぼしていて

それも芝居の要素なんだろうなと思った

 

意外に楽しい時間を過ごすことができた