天才ってなに?
最近目にした言葉で気になったのが
「天才」
思い浮かぶのは天才画家の
タイプの違う二人
キュービズムというジャンルで
原型を留めない独特の画風で
「よく分からない、けどすごい!」
と感じる人も多いピカソ
小学生の彼の才能に
画家だった父親が圧倒され
画家を辞めたというエピソードもある
20代の頃会社の帰りに立ち寄った
エッジングの原画展で
老彫刻家とモデルのシリーズに
心とききめいた事を覚えている
大好きな画家だ
自身の作品をインスパイアする
ミューズ(女神)を求め続けた天才画家
ピカソ自身は芸術活動に生きており
女性たち同士の関係にはあまり関心が
なかったように言われているが
彼の魅力はすざまじく
自らの意思で彼の元から離れたのは1人だけ
という彼の2人の妻、5人の恋人達の愛憎劇は
あまりに壮絶で映画にもなっている
本当は人の役に立ちたくて
あまりにも貧乏でに性格が頑固過ぎ
目指した牧師にはなれなかったゴッホ
画家の道に進んでも
画家のコミュニティーから孤立し
仲間を求めてもその性格故に友も去り
純度の悪いアルコールで健康を蝕んだ末
孤独な自死
なくなる前に自らの耳を切り落とした
自画像は有名
日本の浮世絵に影響をうけた
天才的な彼の画風が生前は
日の目を見ることはなく
唯一彼の才能を認めていた
実弟のテオに経済的に支えられていた
その作品は
死後画商によって高く売買された
「狂気の天才画家」
2人とも画家としての才能は素晴らしく
その才能をいかんなく発揮したように
言われ
果たしてその人生は幸せだったのか
周りの人たちを幸せにしたのか
私は疑問を感じ
画家志望でもないのに
自分には飛び抜けた才能がなくて
良かったと思っていた
天才、という言葉をあらためて見たとき
それを
「飛び抜けた才能を持つ特異な稀有の人で
その才能を活かして生きた人」
とするのか
文字通り
「天性の持っている才能を活かして生きた人」
とするのでは
印象が変わることに気がついた
才能は、飛び抜けていてもいなくても
その人が独自に持っているもの
それを活かして生きるのは
そんなに難しいことではなく
誰にでも出来るのかもしれない
少なくとも
その人しかない才能を
活かして生きるのは
それがどんなものであっても
誰とも比較出来ない
味わい深いものかもしれない
私にも才能はあるはずで
それを活かした人生を送れるとしたら
こんな幸せなことはないかも知れないと思うと
それがどんなものか
どんな役に立つのかを
知ってみたい気持ちになった
ゴールデンウィークも半ばをすぎ
初夏の日差しが眩しい