しっかりと着地した日

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この前

真っ直ぐ立つことについて

自分の中で何かを掴んだと思った

それは爪先立ちでのことだった

 

トウシューズを履いていれば
「ポアント」と呼び

 

履いていなければ
「ルルベ」という

 

どちらもバレエでの呼び方だ


ただ両足で立つだけでなく
ルルベやポアントのように
接地面積が少ない方が
難易度が高いように
感じるかも知れない


しかし

 

少なくとも
私の場合はそうではなく


「ただ足の裏全てで床を押して真っ直ぐ立つ」


これが出来なくて
苦戦している

むしろ
足の裏全体で立つだけの方が
難易度がはるかに高い


多分
今までの人生で

全く出来たことがなかった


ということが
今日分かった

 

今まで「点」でしか
感じることが出来なかった
「踵(かかと)」が
面で感じられるようになったこと


「踵」には
親指側の感覚も
小指側の感覚も
両方あるということ

 

自分の身体に見合った
足のスタンスが
明確に分かってきたこと

 

ひとつひとつ

動作の「根拠」を確かめながら
動けたように感じて

今日は自分の足の裏の感覚を
堪能した

 

今通っているトレーニングで
腕び集中ケアをしたので
その効果が出たのだと思う


今まで
ほとんど塊でしかなかった
自分の足の裏の感覚が
解けていき
感覚がもどっていくのは

 

はじめてのようで
懐かしい感じがする

 

足の裏は筋肉でできているので
感覚がもどってくると
ただ立っているだけで
筋トレをしているように感じる

 

この感覚がないままに
今まで
どうやって動いていたのかと思う

 

訳が分からないままに
感覚のないままに
「歩け!」
「走れ!」
「もっとつま先のびないのか!」
「もっとできるはす、頑張れ!!」

 

自分で自分の身体に命令して
動かしていたのだと思うと

 

とても切ない


「あなたのはとても体操としては
よく動けていると思うけど」

 

昔私のことをそう言ってくれた先生がいた
そのを言葉ふと思い出した

 

整っていない身体で
何とかこなそうともがいていたに
違いない私の歴史

 

身体は

周りから見てもはっきり分かるほどに

私の命令に従順に動いてくれていた


今日のこの感覚も
私の中の違和感が
ひとつ
解けた経験だった

今までこんな私に付き合ってくれて
見放すことなく
今日も私とともにいてくれる

私の身体に感謝