「覚えられない」という勘違い

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昨日は今年最後のバレエのレッスンだった

 

8月から始めたボディケアとトレーニングが

たった数回でしかないのに

形になっている

身体が変化している

 

今回本当に驚いたことは

振り覚えの感覚が変わったことだ

 

バーレッスンの順番から始まり

センターになってコンビネーション

作品を踊るときの振付に至るまで

 

とにかく覚えが悪い

時間がかかりすぎる

覚えてもすぐに忘れてしまう

 

自分の動きのセンス悪さと頭の悪さにうんざりしながら

それでも好きだから踊りに関わってきたといえる

 

それが変わったのだ

 

 

今まではパ(ステップ)を一つずつ

積み重ねるように覚える努力をしていた

 

それが昨日はふと

やり方を変えてみようという気になった

 

というより

試験勉強の丸暗記をしなくてはならないかのような

一つ一つ積み重ねて覚える動作が

めんどくさくなってしまったのだ

 

先生の順番の説明を聴きながら

「斜め後ろに背中を意識して下がる」

とか

「腰をひねる」

など大まか身体の動きとしてすこし動きながら

ざっくりマークすることにした

 

そうしたら

なんなく音のタイミングもすべて

すんなり自分に入ってきた!

 

今までは「形」優先な動きだったのが

身体の動きと音楽を意識して動けたのだ

 

・・・これって

「踊る」ってことじゃない?

 

 

何分もある作品というわけではなく

ビギナーも一緒のオープンクラスの練習のための順番なので

短いし複雑なものではない

だけど

私はそれでも四苦八苦してきた

 

1から順番に10まで覚えるという

まるで丸暗記のようなことをすると

8、9、10あたりまでくると

1、2、3はすっかり忘れてしまい

真っ白になっている

 

これを自分の記憶力が悪い、身体にセンスがないのだと

長い間卑下していた

 

今までは私にとって

「身体の動き」と「踊りの動き」は

全く別のものだったのだ

だから「覚える」ことができなかったのだ

 

 

それはあまりにも些細で繊細なので

他人から見て違いは分からない違いと思う

 

でも本人にしたら100%全くそれまでの自分とは

違うのだ

 

 

私は覚え方を習ったのではない

身体を変えようとしたのだ

 

身体が変わると意識も変わるのだと

あらためて実感した


 

そして

長い間思い違ったまま

まずいやり方のまま

出来が悪いと私に文句を言われながらも

ずっと私についてきてくれている

このボディに感謝しようと思った