生きる確率を高くするために
朝の通勤電車
いつものように駅を出てもうすぐ
次の駅だというとき
警告音が聞こえたとおもったとたん
乗客の携帯から一斉に
地震警報のアラートが鳴り響いた
車内アナウンスとともに
列車が止まる
ドアのそばに乗っていた私は
外にある金属製のポールが
凄い勢いでゆらゆらしているのを見て
強い揺れを認識した
その時私はそれが
電車の揺れなのか
地震の揺れなのか
全く自覚できていなかった
JRの変電所の電気の供給がストップするため
車内灯も空調も止まるとアナウンスがあった
蒸し暑い車内
JRの社員が数人車両を移動して
対応していた
外の空気を車内に入れるため
連結部分から数か所通気できるようにして
ドアも3枚くらい手動で開けられた
脱水症状を起こした男性に
水分をとってもらったり
トイレに行きたいお客さんの対応など
1時間30分ほどその状態が続き
最後にはドアを手動で開け
梯子を使って列車を降りて
線路を歩いて公道まで出て
各自が駅まで歩いた
今まで経験したことがないことばかりだった
痛感したのは以下のことだ
・水分を補給できるように持っておけばよかった
電車の中は脱水症状を起こすくらい
過酷な環境になり得る
蒸し暑い、空気が悪いところにじっとしていると
確実に体力は消耗する
そんなときにわずかに水分を補給できると大きく違うと思う
(脱水症状を起こしたお客さんのために、
JR職員から提供してほしいとアナウンスもあった)
・食糧を持っていた方がいい
もっと長時間になったときのための備えとして
自分の身体の状態を少しでも良くしておくために
・ティッシュペーパー、ビニール袋はあった方がよい
ティッシュペーパーはトイレの時のため
ビニール袋はエチケット袋などさまざまな使い方ができる
誰かに提供してあげることもできる
(実際、JR職員から提供してほしいと言われた)
・長時間立っているときにハイヒールは消耗する
今日はたまたまスカートにパンプスだったため
足が疲れて痛くてストレスだった
梯子を使って降りたり、線路の上の砂利道を歩くのには
向かないし、危険
歩きやすい靴がよいと痛感した
・携帯電話用バッテリーがあればよかった
携帯をチェックすると充電が消耗するのが早いため
もっと長引いたとき情報確認や連絡ができなくなる
普段身軽なことがとてもよいと
つい軽装備にしてしまいがち
しばらく余震が続く可能性があるので
持ち物を増やしておこうと思った。
帰宅してから
備蓄用の水や電池を急いで買い足した