表現は内側から
歌舞伎役者さんは
世襲制で
幼い頃から日本舞踊を習い
3歳くらいの
本人に全く意思がなく
自覚がない年頃に
初舞台を踏む
時々テレビの特集で
本番のメイクをしたまま
寝顔が映し出されて
いる映像がそれだ
初舞台は早ければ
早い方がよい
という話を
聞いたことがある
人から見られることに
無防備である経験が
大切なんだと思う
「演技」
は実体とは別に
役割を演じるもの
「表現する」
は手法によらず
最終的に観客に
伝わることが目的だ
自分の無意識な部分の
すべてが表現
表面を取り繕っても
透けて見えてしまうのだ
本質も演出していることも
見られることに
無防備であることは
表現のひとつだ
それは
できる自分も
出来ていない自分も
全て含んでいる
きっと
素晴らしいところだけ
見せることは
表現とは言えないのだ